「特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者ってどんな資格?」
「急に特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者資格を取って来いって言われても…」
「アーク溶接しかしないのに特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者って必要?」
「この年になって特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者の試験に合格できる気がしない…」
普段アーク溶接の仕事されてる人でこのような状況に
なった方多いのではないでしょうか?
しかし、安心してください。結論を申し上げると、
「特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者」
の修了考査の合格率は、ほぼ100%にできます。
- 特定化学物質とは?
- 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者とは?
- なぜ、アーク溶接が関係あるの?
- 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者資格概要
- 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者100%合格する方法
上記の内容について解説していきます。
アガルート やばい 評判なのに国家試験の合格率の高さの秘密とは?
特定化学物質とは?
労働者に健康障害を発生させる可能性が高い物質として、
労働安全衛生法によって定められた化学物質になります。
特定化学物質(特化物)は、第1類~第3類まであります。
特に、第1類に分類される物質は危険性が高く厚生労働省の許可があれば製造することができます。
第1類物質
ジクロルベンジジン及びその塩、アルファ-ナフチルアミン及びその塩、塩素化ビフェニル(別名PCB)など
第2類物質
エチレンイミン、エチレンオキシド、塩化ビニル、クロロメチルメチルエーテル、酸化プロピレン、ベンゼン、塩素など
第3類物質
アンモニア、一酸化炭素、塩化水素、硝酸、二酸化硫黄、フェノールなど
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者とは?
以前は「特定化学物質等作業主任者」と「四アルキル鉛等作業主任者」の2つの資格に分かれていましたが、
2006年4月1日より「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」が統合新設されました。
有害な化学物質を扱っている工場や現場では、作業員の健康を守っていくことが非常に重要であるため、
現場には作業主任者を設置することが法律により義務づけられています。
作業主任者の業務には、局所排気措置や除じん装置などの予防装置の点検、保護具の使用状況の監視なども含まれます。
この資格は講習を受講し修了試験に合格すると取得することが可能です。
2日間の講習で、健康障害や予防措置の知識をはじめ、保護具、
作業環境の改善方法の知識、関係法令について学習します。
講習を受講するために特に必要な資格はなく、18歳以上であれば誰でも受講できますので、
取得しやすい資格といえます。
なぜ、アーク溶接が関係あるの?
アーク溶接を行う際に、溶接ヒュームが出ます。
溶接ヒュームとは、アーク溶接を行う際に、アークの熱によって溶かされた金属が蒸気となり、
その蒸気が空気中で冷却され固体状(金属酸化物)の細かい粒子となったもので、煙のように見える物を言います。
令和3年4月1日から、法改正によって溶接ヒュームが特定化学物質(第2類物質)に追加されました。
これまで、金属アーク溶接を行う方は、「アーク溶接特別教育」を受講して頂く必要がありましたが、
法改正によって「アーク溶接特別教育」に加えて、アーク溶接作業などを現場で指揮する方は、
「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習」修了者を、
令和4年4月1日までに作業主任者として選任しなければいけなくなったためです。
アーク溶接資格概要の記事になります。
[keni-linkcard url="https://sikakudo.com/arc-welding/"]
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者資格概要
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者資格概要を以下にまとめました。
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者資格概要 | |
ホームページ・受験申込・問合せ | 都道府県労働基準協会連合会 |
受講資格 | 制限なし |
願書申込み受付期間 | 各指定教習機関により異なります。 詳しくは実施先までお問い合わせ下さい。 |
受講料(税込み) | 実施先により料金が異なります。 |
受講日程 | 各指定教習機関により異なります。 詳しくは実施先までお問い合わせ下さい。 (講習は2日間) |
受講地 | 各指定教習機関により異なります。 詳しくは実施先までお問い合わせ下さい。 |
受講内容 | ① 特定化学物質及び四アルキル鉛等による 健康障害及びその予防措置に関する知識(4時間)
② 保護具に関する知識(2時間)
③ 作業環境の改善方法に関する知識(4時間)
④ 関係法令(2時間)
⑤ 修了試験(1時間) |
修了試験の合格基準 | 以下の双方の条件を満たすことで合格となります。
|
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者100%合格する方法
そもそも、技能講習・教育は落とすためのものではありません。
覚えてもらうためのものですから、試験はどちらかと言うと
主催者側の今後の指導要領の参考にしているものだと思います。
また、教習機関次第というか、指導教官次第ながら、制度上、補講が認められているはずです。
他にも、裏事情があり、真面目にやっている受講生を不合格にすると、
教官の説明が悪いと見なされ、教官のサラリーに響くこともあるみたいです。
それでも、技能講習の修了考査が不安だと思う方は、以下の事を気を付けてください!!
- 講習期間寝ないこと
- 先生は重要事項はアンダーラインを引くように講習中にいいますので聞き逃さないこと
- 授業を妨害しない
- 携帯操作しない
- 答案用紙に名前を書き忘れない。
まとめ
技能講習の修了考査は、一般的な試験と違い、受講者に
覚えてもらうためのものです。
上記の「気を付けること」さえキチンと守って受講すれば
不合格になることは、無いと思います。
アーク溶接メインで仕事をされてきた方でも、
「特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者」資格が
必要と急に言われて不安な方もいるかもしれませんが
本記事が少しでも役になれば幸いです。
また、アーク溶接の仕事に就きたい方、転職したい方も
特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者資格は、受講資格無しで
取得できる資格なので是非、取得してみてはいかがでしょうか。
関連記事
[keni-linkcard url="https://sikakudo.com/arc-welding-difficulty/"]
[keni-linkcard url="https://sikakudo.com/tokushu-kagaku-setsubi-shiken/"]
[keni-linkcard url="https://sikakudo.com/sagyo-kankyo-sokutei-shi-to-wa/"]