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アーク溶接作業者資格があると仕事の幅広がる?難しい資格?

アーク溶接作業者 資格
悩んでる人
  • アーク溶接ってどんなことするの?
  • アーク溶接の免許があるとどんな仕事ができるの?
  • 溶接って難しいそうなイメージ
  • どんな人が向いてる?

このように悩んでる・疑問に思ってる人に対して解決できる記事を用意しました。

結論、アーク溶接技能講習を受講することで、ほぼ100%「アーク溶接作業者」の資格は取得できます。

また、記事後半で、「どのような現場で活かせる資格」なのか、どんな人が「アーク溶接作業者」として向いてる人なのか解説しているので是非最後まで読んでみてください!

Ryo

そもそもアーク溶接とは?

そもそもアーク溶接とは、アーク放電という空気中の放電現象を利用し、強い光を放ちながら溶接していきます。

 

放電現象とは、わかりやすく言うと「家でコンセント抜いたとき【バチッ】って光る状態」と同じです。

 

また、強い光を放つ原因は、溶接に使用するアークが5,000~20,000℃近くになってるからです。

 

なので鉄を溶接する際、ほとんどアーク溶接が使用されてるといっても過言ではありません。

 

再度お伝えしますが、アーク溶接は「放電現象」を利用しているので、溶接できるのは「電気伝導体」だけです。

 

アーク溶接資格の重要性

結論、趣味で使う範囲の場合、「アーク溶接」の資格が無くても溶接するのは全く問題ありません。

 

たとえば、DIYなどしようと思ったとき別になくても大丈夫ってことです。

 

それ以外でも「見習い」として雇用される場合もありますよ!

 

ただ、仕事でアーク溶接を扱う場合は、早めに「アーク溶接作業者」の資格を取得しておく方が良いです。

 

なぜなら、厚生労働省では、アーク溶接のような危険を伴う作業に従事する労働者には、「特別教育」が必要だと定めているからです。

 

なので、安全衛生特別教育課程では、アーク溶接を行う労働者に対して、指定の時間以上の学科・実技教育を行うことを義務付けています。

アーク溶接作業者の資格取得概要

受験資格満18歳以上
受講・実技内容
  1. 学科(2日間:計11時間)
    ①アーク溶接などに関する知識(1時間)
    ②アーク溶接装置に関する基礎知識(3時間)
    ③アーク溶接などの作業の方法に関する知識(6時間)
    ④関係法令(1時間)
  2. 実技(1日:10時間)
    ①アーク溶接装置の取扱い及び
      アーク溶接などの作業の方法
願書申し込み受付時間実施する団体で異なります
受講・実技日程各月1回程度
受講地全国各地
受講料(税込)実施する団体で異なってきます。
受講料の相場は、約15,000円~18,000円くらいです。
合格発表日即日交付(原則)
受講申し込み・問い合わせ
  • 公益社団法人 東京労働基準協会連合会
    03-5678-5556
  •  一般社団法人 労働技能講習協会
    03-3557-5621
  • 一般財団法人 労働安全衛生管理協会 
    048-885-7773
ホームページ

アーク溶接技能講習の難易度って?

アーク溶接作業者の技能講習の難易度は、非常に易しいです。

 

なぜなら、「落とす・落とされるような難しい資格」ではないからです。

 

だからといって、「不真面目な態度・遅刻・早退」などしていたら当然、不合格になります

 

要するに「真面目」に受講していれば、ほぼ100%合格できる技能講習となっています。

アーク溶接の特別教育と技能講習の違いとは?

特別教育と技能講習のハッキリとした違いは資格の有無」です。

 

なぜなら、技能講習は修了することで「技能講習修了証明書」を発行されますが、特別教育を受講しても「資格所持扱い」にはなりません

 

そのため「特別教育」のみで溶接に従事されているなら、早急に「技能講習」を受講することをおすすめします。

アーク溶接のメリット・デメリット

アーク溶接のメリット・デメリットを紹介していきます。

メリット

アーク溶接のメリットは、溶接に使う機器が高品質で比較的低単価で購入できる点です。

 

なぜなら、「趣味でDIYする人」でも気軽に購入できる価格帯だからです。

 

そのため、アーク溶接をメインで仕事している会社は、溶接機器を複数所持し、作業の効率化を図ってるところが多いです。

 

なので、アーク溶接の最大のメリットは溶接機器が比較的安く手に入るという点になります!

デメリットとその対策

冒頭でも解説しましたが、アーク溶接は5,000~20,000℃近くの高温で強烈な光を放ちながら溶接していきます。

 

なので、作業になれてない人が溶接すると、「目や顔を焼いてしまう」というデメリットがあります。

 

顔全体を保護できるマスクをしていても、溶接作業に慣れてない人が溶接すると、「保護しているつもり」で作業し、数時間後~翌日に体に影響が出てしまう人が多いです。

 

なので、アーク溶接のデメリットは、「作業慣れ」していないと知らないうちに、「目や顔を焼いて」後々の仕事に悪影響を及ぼしてしまう事です。

仕事で溶接するときの3つの注意点

金属加工にはアーク溶接は欠かせない業種です。

 

しかし、溶接工として働いていくには認識しておかないといけない注意点を3点ほど紹介していきます。

見習いは低賃金で雇われやすい

溶接工は、見習いのうちは給料が低い傾向にあります。

 

なぜなら、仕事を覚えるまでは給料が低く、ボーナスがない場合が多いからです。

 

しかし、手に職を付けることで長く働ける仕事になり溶接の技術が上がっていけば、その分給料も上がっていきます。

 

大切な事は、給料が少なくてもモチベを下げることなく、将来を見据えて知識と技術を磨きながら仕事に臨むことです。

仕事する環境が過酷になりがち

溶接が必要な現場は溶接がしやすい場所ばかりとは限りません。

 

工場内でもあれば、屋外の建設現場や高所で作業することもあります。

 

高温のアークを使って作業するため、夏場は相当暑い中で働くことになります。

 

火傷のリスクがあるため、薄着で作業することもできません。

 

こういった過酷な環境で作業することもあるので、自分でしっかり体調管理しなければいけません。

 

体調管理ができていないと、ちょっとしたふらつきや、めまいで大事故に繋がる恐れがあります。

 

過酷な現場でも働くという前提知識をちゃんと理解して、自己管理を徹底しなくてはいけません。

溶接ヒュームや光で体を悪くするかも

アーク溶接作業で飛び散る火花はとても強く、目に大きな負荷がかかっちゃいます。

 

なので目への刺激を防ぐためにも、遮光マスクの着用は欠かせません。

 

しかし、仮に遮光マスクを着けていたとしても、目にかかるダメージをゼロにすることはできないんです。

 

溶接を繰り返すことで少しずつ角膜にダメージが蓄積され、視力が低下したりする原因となる可能性があります。

 

また、高熱で溶けた金属が蒸気中で冷やされると、ヒュームという有害物質も発生するため、防塵マスクも欠かせません。

 

定められた保護具をして作業しないと、ダメージが蓄積され体を壊す原因となってしまいます。

 

溶接ヒュームにも対応した資格の記事は下記になります。

アーク溶接者必見!特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者の合格の仕方!

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アーク溶接が活躍できる現場

アーク溶接は、金属加工を扱う現場であれば、幅広く需要があります。

 

たとえば、造船所なら船の製造過程で船体を組み合わせる時に、アーク溶接作業が必要です。

 

また製造に限らず、車などの修理工場でもアーク溶接は活躍します。

 

気密性・水密性に優れているアーク溶接は、建設業や造船業でも需要が高いです。

 

建設業や造船業では、扱う母材も大きいものが多いので、高度な技術が必要になります。

 

そのほかにも鉄工所や加工業など、金属の加工が必要な現場の多くでアーク溶接が活躍しています。

造船業

船体も鋼船であれば、その製造方法のほとんどが溶接によって作られています。

 

製造している製品の規模が企業によっては数百mになるなど、アーク溶接を使用する業種のなかでもかなり大きな部類です。

自動車メーカー、修理工場

自動車部品などの製造、修理の際にアーク溶接を行います。

 

部品を製造する工程で素材を切断、形を曲げた後に接合、最終的に塗装という順になっているため、アーク溶接作業は必須となります。

建設業

土木作業や工務店なども含め、建設業会でも溶接は幅広く活躍します。

 

また建設業では特定条件で国より経費の一部が助成される「建設事業主等に対する助成金」という制度があります。

 

この制度なかにアーク溶接特別教育が含まれているため、自己負担費用を軽くできるかもしれません。

ほか、鉄工所など

上記で解説してきた業種にとどまらず、業務内容として鉄鋼などの加工を扱っていれば、アーク溶接は多くの場面で使用するはずです。

 

企業内で溶断やアーク溶接機といった設備をもっている場合、幅広い現場で必要とされる作業になるため、溶接経験が豊富だと即戦力として活躍できる可能性が広がります。

アーク溶接の仕事が向いてる人の2つの特徴

溶接工はやりがいのある仕事ですが、人によって向き不向きがあります。

 

ここでは、溶接の仕事に向いている人の特徴を解説していきます。

モノづくりが好きな人

モノづくりが好きな人は、溶接の仕事は向いています。

 

なぜなら、モノづくりが好きな人の方が、溶接作業の専門性を高め、技術を極めやすい傾向があるからです。

 

自分の作業が形として見えるので、技術の向上も実感しやすく、仕事への意欲も高まります。

 

また、部品を溶接で組み立てていくことで、製品が仕上がっていく過程を見てモチベアップをしながら取り組む事ができるからです。

体力自慢のひと

溶接作業では、基本的に中腰体勢の仕事になります。

 

当然、中腰のまま長時間作業することもあるので、体力が必要です。

 

また、扱う製品によっては、重い母材を持つこともあり、溶接以外に母材の切断や加工などの作業をすることもあります。

 

さらに重要なのは、集中力です。

 

溶接では電気やガスを使うため、少しの気の緩みが大きな事故に繋がる可能性があります。

 

作業中は集中して溶接作業に臨まなければいけません。

 

繰り返しになりますが、体力や集中力に自信がある人こそ溶接の仕事は向いています。

まだある溶接資格の種類・難易度一覧

溶接の資格は他にもあります!

 

そのなかでも溶接する人なら知ってて損しない有名な溶接資格を以下にまとめました。

難易度資格名年齢制限溶接経験取得方法と費用
アーク溶接作業者満18歳以上未経験者向け

・講習/学科2日間(11h)+実技1日(10h)
・15,000円~18,000円(教材費込/実施先で異なる)

ガス溶接技能者満18歳以上未経験者向け・講習2日間(14h)学科と実技
・講習最後の1時間は修了試験
・13,000円~18,000円程度+教材費(実施先による)
アルミニウム溶接技能者
(基本級)
満15歳以上実務経験1ヶ月以上・学科試験(1,210円)
・実技試験(8,580円~53,240円)
・合格後認定料が必要(4,510円)
・更新有
アルミニウム溶接技能者
(専門級)
15歳以上基本級有資格者
かつ実務経験3ヶ月以上
同上
PC工法溶接技能者-1年程度平成29年から取りやめ
溶接管理技術者理大卒業及び要実務経験3年以上・筆記試験Ⅰ/Ⅱ(26,400円)
・口述試験(22,000~27,500円)
・合格後、登録料が19,800円必要
・有効期限5年間、更新有
普通ボイラー溶接士-溶接実務1年以上・学科試験(40問2.5時間)6,800円
・実技試験(1時間)下向き立向き突合せ溶接/18,900円
・有効期限2年、更新有
特別ボイラー溶接士-普通ボイラー取得後
溶接実務1年以上
・必要な溶接実務経験→ガス溶接・自動溶接は除かれる
・学科試験(40問2.5時間)6,800円
・実技試験(1時間)横向き突合せ溶接/21,800円
・有効期限2年、更新有
※学科免除制度多々あり
ガス溶接作業主任者-3年以上・受験資格無し
・3時間20問の筆記試験(業務経験・卒業学歴によって科目免除制度アリ)
・受験料6,800円
※合格後、免許申請には実務経験の証明が必要
溶接作業指導者満25歳以上3年以上
技量資格保有
・講習3日間
・受講後学科試験有り(実技試験無し)
・受講料54,050円(溶接監理技術者は23,600円、再受講者は12,600円)

さらに溶接を極めたい人向けの溶接講座2選

アーク溶接に慣れてきたら、次なる溶接の資格に取り組みたい方もいるかと持って、溶接の講座を調べてみました!

 

現場に役立つ溶接の基礎:JTEX

 

職業訓練法人日本技能教育開発センター、受講期間:3ヵ月、レベル:入門 初級

 

現場に役立つ溶接の基礎では、現場からニーズがある溶接作業の基本を学ぶ通信講座です。

 

カラーの図や画像を使って溶接の専門知識が理解しやすく解説されています。

 

章末問題は、溶接技能者資格の学科試験の対策に、ぴったりな問題が記載されています。

溶接法:JTEX

溶接法

職業訓練法人日本技能教育開発センター、受講期間:4ヵ月、レベル:初級 中級

 

溶接法は、溶接技術の全般を学習して実践力を習得する通信講座です。

 

溶接技術は、産業構造が変化する昨今で、その技術の内容も変わり対象も広がっています。

 

この通信講座は、溶接技術全般(溶接加工の基本をはじめ、溶接法や技術の流れ)について、理解しやすくできています。