消防設備点検資格者とは?消防設備士との違いって?取得難易度と気になる仕事内容!
消防設備点検資格者とは?
消防用設備等及び特殊消防用設備等がいざというときにその機能を充分に発揮するためには、設備を「正しく設置」することのほかに設置後の「適正な維持管理」が必要で、維持管理の徹底を図るため、定期点検が義務づけられるとともに、その結果を消防機関に報告することとなっているそうです。特に人命危険度の高い一定の防火対象物に設置されている消防用設備等については、消防設備士又は消防設備点検資格者に点検することになっています。
消防設備点検資格者 資格概要
受講資格
学歴、職務経験等で細かく規定されています。詳しくは、HPをご覧ください。
受講内容
●特種
※以下の講習を3日間に分けて行います。
① 火災予防概論(1時間)
② 消防法規(1時間)
③ 消防用設備等及び特殊消防用設備等の点検制度(1時間)
④ 建築基準法規(1時間)
⑤ 消防用設備等概論(2時間)
⑥ 必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等(2時間)
⑦ 特殊消防用設備等概論(1時間)
⑧ 設備等設置維持計画(3時間)
⑨ 電子工学に関する基礎的知識(2時間)
⑩ 電気通信に関する基礎的知識(2時間)
⑪ 修了考査(筆記試験)(2時間)
●第1種
※以下の講習を3日間に分けて行います。
① 火災予防概論(1時間)
② 消防法規(1時間)
③ 消防用設備等及び特殊消防用設備等の点検制度(1時間)
④ 建築基準法規(1時間)
⑤ 消火器具の技術基準、点検要領(1時間)
⑥ 非常電源・配線の技術基準、点検要領(1時間)
⑦ 屋内消火栓設備・スプリンクラー設 備・水噴霧消火設備・泡消火設備・屋外消火栓設備・連結散水設備・連結送水管・パッケージ型消火設備・パッケージ型自動消火設備の技術基準と点検要領(3時間)
⑧ 不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備・動力消防ポンプ設備・消防用水・総合操作盤の技術基準と点検要領(2時間×2)
⑨ 修了考査(筆記試験)(2時間)
●第2種
※以下の講習を3日間に分けて行います。
① 火災予防概論(1時間)
② 消防法規(1時間)
③ 消防用設備等及び特殊消防用設備等の点検制度(1時間)
④ 建築基準法規(1時間)
⑤ 避難器具・排煙設備の技術基準、点検要領(1時間)
⑥ 非常電源・配線の技術基準、点検要領(2時間)
⑦ 漏電火災警報機、誘導灯、誘導標識、非常コンセント設備、無線通信補助設備の技術基準、点検要領(3時間)
⑧ 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関通報設備、非常警報器具、非常警報設備、総合操作盤の技術基準、点検要領(計5時間)
⑨ 修了考査(筆記試験、テキスト持ち込み可)(2時間)
修了考査で不合格となった場合には、修了考査を受けた日から1年以内に、1回に限り修了考査を受け直すことができます。
再考査手数料は、3,390円(税込み)
●第1種、第2種、特種(再講習)
※以下の講習を5時間(1日間)で行います。
① 点検概論(1時間)
② 点検実務(1時間)
③ 点検実務(3時間10分)
合格基準
修了考査の合格基準は、32問中、各分類ごとに50%以上で、かつ全体の問題数の70%以上の正答率で合格となります。
免除(科目等)について
各種取得資格などにより講習の一部免除があります。
(修了考査は免除されません。)
詳しくは下記をご覧下さい。
受講申込・問合せ
ホームページ
願書申込み受付期間
実施先まで、お問い合わせ下さい。
受講日程
毎月、全国数箇所で実施されます。詳しくは、HPをご覧ください。
受講地
各都道府県の主要都市
受講料(税込み)
●第1種、第2種、特種
32,300円(科目免除者は30,300円)
(その他、合否判定結果通知郵便代84円が別途必要となります。)
再考査手数料・・・・3,450円
●第1種、第2種、特種(再講習)
8,350円(別途免状代1,560円が必要。)
合格発表日
修了考査の結果は、講習修了後概ね30日後。
免状交付時手数料・・・・3,450円(再講習は1,560円)
合格後の更新について
消防設備点検資格者免状の有効期限は、免状交付以後における最初の4月1日から5年間です。
技術的、法制的変化や開成に対応する知識を得るために5年ごとに再講習を受講することが義務づけられています。(受講時間:5時間)
免状の期限日(受講期限の延長が認められた場合にあっては、延長承認書の延長期限の日)までに再講習を受講しなかった場合には、消防設備点検資格者の資格が喪失します。
消防設備点検資格者 難易度は?
★☆☆☆☆(やさしい)。講習と修了考査で取得できます。近年合格率は、第1種:94.3%、第2種:94.9%、特種:93.3%ほど。
消防設備点検資格者就職は?気になる仕事内容は?
ビル設備会社、消防設備会社などで、消火栓やスプリンクラー等のがその機能を十分に発揮するために、それらの設備点検します。
消防設備点検資格者と消防設備士との違いって?
- 消防設備点検資格者は、消防用設備等の点検のみを行う事が出来る国家資格。
- 消防設備士は、消防用設備等の工事・整備と点検の全てを行う事が出来る国家資格。
まとめ
消防設備系の仕事に就くなら、上位資格である消防設備士・甲種を取得するのが理想ですが,消防設備士の甲種をすべて取得するには時間と費用がかかります。それに比べて,消防設備点検資格者は1種と2種で1-7類までカバーしてくれるため、コストパフォーマンスが高い上に、消防設備士甲種を取得するための予備知識と勉強になるので、取得するのは効率的です。消防設備士とセットで取得するとお互いの資格が1+1=3にも4にもなる資格です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E7%82%B9%E6%A4%9C%E8%B3%87%E6%A0%BC%E8%80%85
ここでは、「民間資格」とのことですが、
このサイトでは、「消防設備点検資格者」は国家資格だと言ってます。
どちらが正しいでしょうか?
柳井様
ご迷惑とお手数をおかけして申し訳ございません。
消防設備点検者資格は、国家資格です。
修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございます。